“ちすぢ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
血統32.3%
千筋29.0%
血筋12.9%
千行9.7%
千条3.2%
後裔3.2%
血族3.2%
血管3.2%
血脈3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さあ、ないと存じますわ。ですが、ロチィスター家は、昔からおとなしいと云ふよりは、烈しい血統ちすぢの人々だつたと云はれてを
なが大河おほかはみづしづ覺悟かくごきわめしかどひかれしうしがみ千筋ちすぢにはあらで一筋ひとすぢふといふ
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
再び越前守殿主税之助にむかはれ其許そのもと先代せんだい平助の養子やうしに相成しのち平助は藤五郎藤三郎の兩人をまうけしに付平助末期に藤五郎兄弟は家の血筋ちすぢ故其許の養子となし家督かとく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
エリスが生ける屍を抱きて千行ちすぢの涙を濺ぎしは幾度ぞ。
舞姫 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
宮は千条ちすぢの緑の陰より、その色よりはやや白きおもてあらはして、追来る人をと見たりしが、つひに疲れて起きも得ざる貫一の、唯手をげてはるかむるを、ゆるし給へと伏拝ふしをがみて、つと茂のうちに隠れたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いつたい全体、うぬたちヘロデの後裔ちすぢどもめは、このおれを嘲弄してけつかるのか! たつた今、おれの哥薩克帽を返してよこせばよし、さもないとうぬたちの豚面を
あゝ貪慾むさぼりよ、汝わが血族ちすぢを汝の許にひきてこれに己が肉をさへ顧みざらしめしほどなれば、このうへ何をなすべきや 八二—八四
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
耳孕桃色に 血管ちすぢの脈打つも生物いきものらしく
寧日 (新字旧仮名) / 山口芳光(著)
同じ血脈ちすぢのかなしみのつきまとふにか、呪ふにか
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)