“伏拝”のいろいろな読み方と例文
旧字:伏拜
読み方割合
ふしおが40.0%
ふしをがみ20.0%
ふくはい20.0%
ふしをが20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
高坂は、悚然ぞっとして思わず手をげ、かつておんなが我にしたる如く伏拝ふしおがんで粛然しゅくぜんとした。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伏拝ふしをがみ越え来てひろふ日のあたりこれよりやいよよ奥のほそみち
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
モスクワ見物けんぶつだいちゃくに、ミハイル、アウエリヤヌイチはそのともをまずイウエルスカヤ小聖堂しょうせいどうき、そこでかれ熱心ねっしん伏拝ふくはいしてなみだながして祈祷きとうする、そうして立上たちあがり、ふか溜息ためいきしてうには。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
宮は千条ちすぢの緑の陰より、その色よりはやや白きおもてあらはして、追来る人をと見たりしが、つひに疲れて起きも得ざる貫一の、唯手をげてはるかむるを、ゆるし給へと伏拝ふしをがみて、つと茂のうちに隠れたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)