“伏兵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふくへい90.9%
ふせぜい9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また、なぜですと突き込むのも、何だか伏兵ふくへいかかる気持がしていやである。ちょっと手のつけようがないので、黙って相手の顔を見た。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と思うと、神代川の渓流がさかまきだしたように、ウワーッとあなたこなたの岩石がんせきのかげから、いちじに姿をあらわした伏兵ふくへい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるひは兵卒へいそつ頸筋元くびすぢもと駈𢌞かけまはる、するとてきくびゆめやら、攻略のっとりやら、伏兵ふせぜいやら、西班牙イスパニア名劍めいけんやら、底拔そこぬけ祝盃しゅくはいやら、途端とたん耳元みゝもと陣太鼓ぢんだいこ飛上とびあがる、さます、おびえおどろいて、一言二言ひとことふたこといのりをする