“伏目”の読み方と例文
読み方割合
ふしめ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流眄、すなわち流し目とは、ひとみの運動によって、こびを異性にむかって流しることである。その様態化としては、横目、上目うわめ伏目ふしめがある。
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
「御縁談ですか。それとも大体にお身の上の吉凶きっきょうを見ましょうか。」とわざとらしく笑顔をつくる。君江は伏目ふしめになって
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
しかし伏目ふしめ勝ちな牧野の妻が、しずかに述べ始めた言葉を聞くと、彼女の予想は根本から、間違っていた事が明かになった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)