“ふくへい”の漢字の書き方と例文
語句割合
伏兵100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この勇士につづいて、灰色ネズミ軍はあとからあとから突進とっしんしました。みんなはじっと息をころして、黒ネズミ軍の伏兵ふくへいがあらわれてくるのを、待ちうけていました。
川岸から南のほうのぬまにいたるあいだの細道に、防壁をきずいて、ここにドノバンらの鉄砲の名手を伏兵ふくへいさせ、悪漢どもがこの方面からくるのを、ふせごうと思ったからである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
あるいは野に伏兵ふくへいありとでも思うのか、前列後列が俄かに行を乱してかけりゆく時がある。空飛ぶ鳥が地上の人の号令を聞いたかのように感じられた時、子供たちは手をって愉快を叫んだ。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)