“翔”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
49.1%
かけ38.2%
6.8%
1.8%
かけり1.4%
あまがけ0.9%
がけ0.5%
とびめぐ0.5%
0.5%
カケ0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“翔”を含む作品のジャンル比率
文学 > 英米文学 > 詩100.0%
文学 > フランス文学 > 小説 物語42.3%
文学 > フランス文学 > 詩13.5%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
ただ目をさえぎるものは、この人馬に驚いて、金色こんじきの中をしきりにけちがう飛天の山千禽やまちどりだけだった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしてもう配置についた将士の目にも耳にも、前面から地をけてくる驟雨しゅううのごときものがはっきりとつかめていた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雪之丞、小褄も、ちらほらと、踏み乱して、軒下から軒下、露地から露地を、目の前をかけりゆく、黒い影をひた慕いに慕う。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
薙刀のき刃のように、たとえば片鎌の月のように、銀光を帯び、水紅ときうすものして、あまかける鳥の翼を見よ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ときどき小鳥が、そんな私達の頭とすれすれのところを、かすかな羽音をさせながら、よろめくようにんでぎった。
晩夏 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
そして、飛行機は、見物に見えないところからプロペラの響をきかせて、社会主義の社会へとび去ってしまうのだった。
道標 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
と答えて去る。山風さっとおろして、かの白き鳥またちおりつ。黒き盥のうちに乗りてづくろいして静まりぬ。
竜潭譚 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と答へて去る。山風やまかぜさつとおろして、の白き鳥またちおりつ。黒きたらいのふちに乗りてづくろひして静まりぬ。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
書斎のなかは、妙にしんとしずまりかえり、時々、かすかに小鳥のかけりの音がきこえるほか、なんの物音もひびいて来ない。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たちまち、中空なかぞらに凄じいかけりの音が聞え、翼の丈、一間半もあろうかと思われる大鷲が、ゾヨゾヨと尾羽を鳴らしながら舞い降りて来て、むざんに案山子の頭に襲いかかったのである。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
が、曲者は空をあまがけったか地にもぐり込んだか、今度も見附からずじまいであった。
左遷流罪させんるざいの身となったについては、その怨みを報ぜんために雷神となって都の空をあまがけり、鳳闕ほうけつに近づき奉ろうと思っている、此の事は既に梵天ぼんてん、四王、閻魔えんま
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
巻九(一七〇〇)に、「秋風に山吹の瀬のとよむなべ天雲あまぐもがける雁に逢へるかも」とあって、やはり人麿歌集にある歌だから、これも人麿自身の作で、上の句の同一手法もそのためだと解釈することが出来る。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
孔子が近づくと、一度は驚いて飛び上がったが、少しとびめぐってからまた孔子のあたりへおりてくる。
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
高々と空にひすましてゐる鷹の聲である。
みなかみ紀行 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)
彼岸中日、春分シユンブンの空が、朝から晴れて、雲雀ヒバリは天にカケり過ぎて、帰ることの出来ぬほど、青雲が深々とたなびいて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
留めようと、袖をふれば振るほど、身は次第に、高くカケり昇つて行く。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)