“大阪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおさか62.7%
おほさか19.6%
こちら5.9%
あっち3.9%
こっち2.0%
あすこ2.0%
こっちゃ2.0%
オサカ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諭吉ゆきちは、そのおとうさんのすえっとして大阪おおさかまれました。いちばんうえにいさんの三之助さんのすけで、そのしたに三にんのねえさんがありました。
これしかしながら汽車きしやがやがて飛行機ひかうきつて、愛宕山あたごやまから大阪おほさかそらかけ前表ぜんぺうであらう。いや、割床わりどこかた、……澤山たんとおしげりなさい。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「結構な出来だつたね。大阪こちらにはあんな結構な舞があるのに、何だつて花柳はなやぎとか、藤間ふぢまとか東京風の真似ばかりするんだね。」
「おお、関東かい。そうだろうと思った。左官のほうじゃあ、大阪づちの砂ずりなアンてことを言ってネ。左官も、大阪あっちのほうがいいようなことをいう向きもあるが——」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
もう少しコセコセしたところのない浮世離れた、大阪こっちの言葉で言おうなら「ぞこぬけた」ところがあったっていいじゃないか。
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「あれで大阪は案外いゝところだね。大阪あすこの作家があれを取扱はないなんて、嘘ですよ。」
「いいや、大阪こっちゃの落語家がですがな、ほんまにほんまに話せん奴らばかりでわいらむかつくことばかりや。あんたみたいな江戸っ子が見たら、どない思うてなはるやろ。さぞかしおなかン中で笑うてはるやろ思うて、ほん俺ら、恥しいのや」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
大阪オサカ出てから、はや、玉造。笠を買なら、深江が名所
だいがくの研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)