“愛宕山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あたごやま90.0%
あたごさん10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
是(これ)しかしながら汽車(きしや)がやがて飛行機(ひかうき)に成(な)つて、愛宕山(あたごやま)から大阪(おほさか)へ空(そら)を翔(かけ)る前表(ぜんぺう)であらう。いや、割床(わりどこ)の方(かた)、……澤山(たんと)おしげりなさい。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
そのころ愛宕山(あたごやま)の麓(ふもと)には仏蘭西(フランス)航空団とかいた立札が出してあったが、飛行機はまだ今日(こんにち)の如く頻繁に空を走ってはいなかった。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
切腹したとき阿部弥一右衛門(やいちえもん)の家隷林左兵衛が介錯した。田中は阿菊物語(おきくものがたり)を世に残したお菊が孫で、忠利が愛宕山(あたごさん)へ学問に往ったときの幼な友達であった。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
愛宕山(あたごさん)程の石段が四(よ)段程も附いて居て、此処(ここ)を降りれば帰りは十(と)息かそこらの間にクリツシイの通(とほり)へ出られるのである。石段の口からは巴里(パリイ)の半(なかば)が絵のやうに見える。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛、与謝野晶子(著)