“十”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とお49.7%
とを18.8%
14.8%
とう6.7%
トヲ2.7%
テン2.0%
じふ1.3%
じゅう1.3%
きり0.7%
じつ0.7%
0.7%
0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歳は私よりとおばかり上だが、何分なにぶん気分が子供らしくて、ソコデ私を中津にえすような計略をめぐらしたのが、私の身には一大災難。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
君がもうとを若いか、僕がもう十、年を取つてゐたところで、君が不満なところは不満だらうし、僕がとくをするところは得をしてるんだ。
ママ先生とその夫 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
それへ、ほかほかとこうらを干した、の葉に交って青銭の散ったさまして、大小の亀はウ二十、かわらの石の数々居た。中には軽石のごときが交って。——
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それでからもう砂利じやりでもはりでもあれとつちへこすりつけて、とうあまりもひる死骸しがいひツくりかへしたうへから、五六けんむかふへんで身顫みぶるひをして突立つツたつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
トヲを出たばかりの幼さで、母は死に、父は疾んで居る太宰府へ降つて、ハヤくから、海の彼方アナタの作り物語りや、唐詩モロコシウタのをかしさを知りめたのが、病みつきになつたのだ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
テン銭寿司、テン銭ランチ、十銭マーケット、十銭博奕、十銭漫才、活動小屋も割引時間は十銭で、ニュース館も十銭均一、十銭で買え
世相 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
次手ついでだからはなさう。これつゐをなすのは淺草あさくさまんちやんである。おきやうさんが、圓髷まるまげあねさんかぶりで、三歳みツつのあかちやんをじふ背中せなか引背負ひつしよひ、たびはだし。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「あたし、まだ一度も吉原の初午へ行ったことがないから、ことしは見に行こうか知ら。え、じゅうさん、一緒に行かないか」
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その中に一万石譜代大名に近いぴんから槍一筋馬一頭二百石のきりまであって、饗庭はどっちかといえば、まずきりに近いほうだから、この屋敷にしたところで五百つぼはないくらい
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのうちによるもなかばになつたとおもふと、いへのあたりがにはかにあかるくなつて、滿月まんげつじつそうばいぐらゐのひかりで、人々ひと/″\毛孔けあなさへえるほどであります。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
めいつ! ようつ! ずうつ! もうつ! なあつ! やあつ! ごうのつ! お!」とみんなが答えた。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
高泉と云、黒木半兵衛とて千葉太郎の門人にて、真剣勝負之時平日之稽古と違ハず、人是をおどろく。