“十市”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とおち37.5%
とうち25.0%
とをち12.5%
といち12.5%
トーチ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天皇はこの頃、岩戸いわとの少卿大蔵種直の家を仮の御所としていた。人々の家も野や田の中に散在する始末であるから、さながら大和の十市とおちにいるような感じである。
それから十市とうちの作さんという楊梅売りのとぼけたようで如才じょさいのない人物が昔のわが家の台所を背景として追憶の舞台に活躍するのである。
郷土的味覚 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
また尾張をはりの連が祖意富阿麻おほあま比賣に娶ひて、生みませる御子、大入杵おほいりきの命、次に八坂やさか入日子いりひこの命、次に沼名木ぬなきの入日賣の命、次に十市とをちの入日賣の命四柱。
十市トーチ 「トンチ」穴(十市には鍾乳洞がある)。また「トツエ」は沼の潰れし処。またチャム「ト」は中央「テ」は場所。十市の地名は記紀にもある。
土佐の地名 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)