“六”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
40.2%
むつ30.9%
むず9.8%
ろく8.2%
むづ6.2%
1.5%
むっ1.0%
ロー0.5%
もう0.5%
ロッポー0.5%
0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この鐘きかむとて、われとせの春秋はるあきをあだにくらしき。うれたくもたのしき、今のわが身かな。いざやおもひのまゝに聽きあかむ。
清見寺の鐘声 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
車掌も乗客も全く事柄を物質的に考える事が出来れば簡単であるが、そこに人間としての感情がはいるからどうも事がむつかしくなる。
雑記(Ⅰ) (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ひどく剛情を張るような事があれば、父母の顔色をむずかしくして睨む位が頂上で、如何いかなる場合にも手をくだしてうったことは一度もない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「慌てまい。六ちゃん、いや、ちゃんと云う柄じゃねえ。六公ろくこうろくでなし、六印ろくじるし月六斎つきろくさいでいやあがら。はははは。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
かくの如く山伏にはむづかしき事の御座候よし兼て師匠ししやうより聞及び候に私事は未だ若年じやくねんにて師匠の跡目あとめ相續の儀は過分くわぶんの儀なれば修驗のはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
、の日が灸の日で、その日は無量寺の書き入れ日だっせとのことだった。途端に想い出したものがある。同じ宿にごろ/\している婆さんのことだ。
俗臭 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
一休いっきゅうさんは、むっつのとき いなりやまの きたに ある あんこくじと いう おてらに はいって、ぼうさんに なることに なりました。
一休さん (新字新仮名) / 五十公野清一(著)
スーウンローじゃなくて老三ローセ老四ロース(生意気)だ——と中国語を知っていたらそう罵ってやりたいところだった。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
めいつ! ようつ! ずうつ! もうつ! なあつ! やあつ! ごうのつ! お!」とみんなが答えた。
鐘塔の悪魔 (新字新仮名) / エドガー・アラン・ポー(著)
一の字をりつけられたのは、抗夫長屋ではやっていた、オイチョカブ賭博とばくの、インケツニゾサンタシスンゴケロッポーナキネオイチョカブのうち、このふだを引けば負けと決っているインケツの意味らしかった。
競馬 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
大正年で学校騒動で永井柳太郎、大山郁夫氏等が教授をやめられた年の九月であるが、早稲田を志望したのは早稲田は大隈重信侯が、時の官僚の軍閥に反抗して学問の独立