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六
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むづ
ふりがな文庫
“
六
(
むづ
)” の例文
斯
(
かく
)
の如く山伏には
六
(
むづ
)
かしき事の御座候よし兼て
師匠
(
ししやう
)
より聞及び候に私事は未だ
若年
(
じやくねん
)
にて師匠の
跡目
(
あとめ
)
相續の儀は
過分
(
くわぶん
)
の儀なれば修驗の
法
(
はふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
近頃
(
ちかごろ
)
時々
(
とき/″\
)
我輩
(
わがはい
)
に
建築
(
けんちく
)
の
本義
(
ほんぎ
)
は
何
(
なん
)
であるかなどゝ
云
(
い
)
ふ
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
し
)
い
質問
(
しつもん
)
を
提出
(
ていしゆつ
)
して
我輩
(
わがはい
)
を
困
(
こま
)
らせる
人
(
ひと
)
がある。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
おつぎも
南
(
みなみ
)
の
女房
(
にようばう
)
も
眼
(
め
)
を
据
(
す
)
ゑて
默
(
だま
)
つて
聞
(
き
)
いて
居
(
ゐ
)
た。
勘次
(
かんじ
)
は
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
しい
)
顏
(
かほ
)
をして
居
(
ゐ
)
ながらも
熱心
(
ねつしん
)
に
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
といつてこのお婆さんは、何もそれ以上に邪慳だといふのでもなく、
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
し
)
屋でもないのでした。
家族
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
何
(
ど
)
うだ
北八
(
きたはち
)
、
線路
(
せんろ
)
の
傍
(
わき
)
の
彼
(
あ
)
の
森
(
もり
)
が
鶯花園
(
あうくわゑん
)
だよ、
畫
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
いた
天女
(
てんによ
)
は
賣藥
(
ばいやく
)
の
廣告
(
くわうこく
)
だ、そんなものに、
見愡
(
みと
)
れるな。おつと、また
其
(
その
)
古道具屋
(
ふるだうぐや
)
は
高
(
たか
)
さうだぜ、お
辭儀
(
じぎ
)
をされると
六
(
むづ
)
ヶしいぞ。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
家の者も東京なり神戸なり、出て行く以上は、その土地々々に一生落着くことにして、
生活
(
くらし
)
が
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
し
)
うなつて
生家
(
うち
)
へ轉がり込まんやうにきつぱり極りをつけとかにやならんと思ふ。
入江のほとり
(旧字旧仮名)
/
正宗白鳥
(著)
井上の奥様がサウぢやない、是れ/\の話でツて、私なぞには解からぬ何か
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
しい
)
事
(
こと
)
仰
(
お
)
つしやいましてネ、其れでモウ内相談が
定
(
き
)
まつて、来月三日の教会の廿五年の御祝が済むと
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
其だから今夜は
斯様
(
こん
)
なことを言出しもしたんだが、まあ、僕に言はせると、あまり君は物を
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
しく
)
考へ過ぎて居るやうに思はれるね。其処だよ、僕が君に忠告したいと思ふことは。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
と考へ
夫々
(
それ/\
)
趣向
(
しゆこう
)
をいたし、
一々
(
いち/\
)
口分
(
くちわけ
)
にして
番号札
(
ばんがうふだ
)
を
附
(
つ
)
け、ちやんと
棚
(
たな
)
へ、
何商法
(
なにしやうはふ
)
でもお
好次第
(
このみしだい
)
の
世辞
(
せじ
)
があるといふ
迄
(
まで
)
に準備が
出来
(
でき
)
た、
之
(
これ
)
で開店するといふのだが、
何
(
ど
)
うも
家屋
(
うち
)
の
構造
(
かゝり
)
が
六
(
むづ
)
かしい
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云つて何も
六
(
むづ
)
かしい由来がある訳ではないが、
詰
(
つま
)
り必要は発明の母ですね、エスペラントの発明されたのも
畢竟
(
ひつきやう
)
必要に促されたに外ならんので、昔から世界通用語の必要は世界の人が皆感じてゐた
エスペラントの話
(新字旧仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
どうだ、貴様はお袋の様な音なしくつて
悧
(
かし
)
こい女になれるか、チツト
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
しい
)
様
(
やう
)
だな、今のみゝずの話しも十一の
児
(
こ
)
にしちやア余り
馬鹿
(
ばか
)
げた
様
(
やう
)
だな、どうだ、アハヽヽ、そんな
真面目
(
まじめ
)
な顔をせずともだ。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
訴
(
うつた
)
へるわけゆゑ
言
(
いは
)
は
裁許
(
さいきよ
)
破毀
(
やぶり
)
の願ひなれば一ト通りの
運
(
はこ
)
びにては
貫徹
(
つらぬく
)
事
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
し
)
からんされば長庵とやらが
大雨
(
おほあめ
)
の
降
(
ふる
)
に
傘
(
かさ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
其麽
(
そんな
)
ことは
云
(
い
)
はずに
居
(
ゐ
)
て
呉
(
く
)
れゝばいゝのにと
思
(
おも
)
ひながら
六
(
むづ
)
か
敷
(
し
)
い
顏
(
かほ
)
をして
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
余り情ないと思ひますよ——私見たいな無学文盲には
六
(
むづ
)
ヶ
敷
(
しい
)
事は少しも解りませぬけれど、あの山木さんなど、何年にも教会へ
御出席
(
おいで
)
なされたことのあるぢや無し、それに貴郎、酒はめしあがる
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
最早
(
もう
)
斯の病人は
六
(
むづ
)
ヶしいと言はれた頃から、まだ幾日となく同じやうな
容体
(
ようたい
)
が続いた。柿田は
家
(
うち
)
のもの皆なから好かれて、田舎出らしい女中ばかりでなく、店のものからも慣々しく言葉を掛けられた。
死の床
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
欺
(
あざむ
)
き
取
(
とり
)
しと
言
(
いふ
)
事家内の者の
耳
(
みゝ
)
に
入
(
いり
)
見世にても
取々
(
とり/″\
)
の
噂
(
うはさ
)
ありけるを吾助は聞て心に思ふやう此事
若
(
もし
)
も宅兵衞が
聞
(
きか
)
ば事
六
(
むづ
)
かしかるべし夫のみ
成
(
なら
)
ず見世の者にも顏を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「どうしたえ、
儘
(
まゝ
)
よ/\でもやんねえか
勘次
(
かんじ
)
さん。まゝにならぬとお
鉢
(
はち
)
を
投
(
な
)
げりや
其處
(
そこ
)
らあたりは
飯
(
まゝ
)
だらけだあ、
過多
(
げえ
)
に
六
(
むづ
)
かしいこと
云
(
い
)
ふなえ」
兼
(
かね
)
博勞
(
ばくらう
)
は
米
(
こめ
)
の
飯
(
めし
)
を
掻
(
か
)
つ
込
(
こ
)
みながらいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“六”の意味
《名詞》
六(ろく)
6。五より一多い数。カ行、ハ行の前では促音便になる。
(出典:Wiktionary)
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
“六”を含む語句
六歳
六ヶ敷
六日
六合
六個
四六時中
六月
六ヶ
小六
六花
六十
十六夜
許六
六尺
中六番町
六時
六浦
六角
丈六
二六時中
...