“北八”の読み方と例文
読み方割合
きたはち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さかうへ煙草屋たばこやにて北八きたはちたしところのパイレートをあがなふ。勿論もちろん身錢みぜになり。舶來はくらい煙草たばこ此邊このへんにはいまれあり。たゞしめつてあじはひならず。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
北八きたはちは、にやり/\、中流ちうりういたころほ一錢蒸汽いつせんじようき餘波よはきたる、ぴツたり突伏つツぷしてしまふ。あぶねえといふは船頭せんどうこゑ、ヒヤアときもひやす。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なくなつた一葉女史いちえふぢよしが、たけくらべといふほんに、狂氣街道きちがひかいだうといつたのはこれからさきださうだ、うつかりするな、おそろしいよ、とかた北八きたはち警戒けいかいす。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)