“勿論”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もちろん98.0%
もとより0.5%
むろん0.4%
もち0.4%
もちちん0.2%
もつろん0.2%
コース0.2%
モチロン0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
勿論疲れた眠い顔や、中にはずいぶん緊張した顔もあるにはあったろうが、別にそれがために今のように不愉快な心持はしなかった。
電車と風呂 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
即日に金子預け置きたる方へことわりを云ひこみ、密々に商ひを見立つるに、とかく大廻しの船の利あるに及ぶものなし、勿論海上のおそれあることながら
花のいろ/\ (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
勿論、余り開けていない、山と山との間の村の出来事であった。黒い男を殺してしまうという考えもなくなってしまった。とても、その男は殺されるものでない。
悪魔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そりゃ勿論、今の人は別なの。けど、よくお當てになったわねえ!」とナーヂャは微笑んでぽっと頬を紅らめた。——
勿論二葉亭の文学や事業を批評したのではなく、いわば履歴書に註釈加えたに過ぎないので、平板なる記実にもし幾分たりとも故人の人物を想到せしむるを得たならこの一篇の目的は達せられている。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
笴は細き竹或はを以て作り、弓は木或はき竹を以て作りしならん。の原料は植物の皮或は獸類の皮を細くりしものなりし事勿論なれど、余は此絃にはりをけ有りしならんと考ふ。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
此は勿論、貴族の家庭では、出来ぬ掟になつて居た。なつては居ても、物珍でする盛りの若人たちには、口を塞いで緘黙行を守ることは、死ぬよりもつらいであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)