“コース”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
航路15.4%
進路15.4%
針路7.7%
前途7.7%
勿論7.7%
水路7.7%
海路7.7%
線路7.7%
航程7.7%
行路7.7%
逃路7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
七千噸ばかりの客船メイルだったが、コイツが航路コースを切り変えて、一かバチかの欧羅巴ヨーロッパ行きを思い立ったもんだが、今のエムデンを怖がって行くものがないというので、とりあえず僕が器械の方を引受けて
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)
最初さいしよドードてうは、いついて競爭レース進路コースさだめました、(「かたち正確せいかくでなくてもかまはない」とドードてうひました)それから其處そこた一たいのものがみン
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「これが我々の執れる唯一の針路コースだとすれば、こうするほかはありませんね。」と船長が答えた。
その漣でさえ積み込み渦ぎた吾々の舟には危険であったが、最も悪いことは、舟がほんとうの針路コースから押し流されて、例の岬の蔭の吾々の正当な上陸所から遠ざかっていることだった。
あのS・O・S小僧が颱風たいふうや、竜巻スパウトや、暗礁リーフをこの船の前途コース招寄よびよせる魔力を持っちょる事が、合理的に証明出来るチウならタッタ今でもあの小僧を降す
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
艇は発足点の赤い浮標ブイに着いた。水路コースを見渡すと風は全く凪いでいるのではなかった。それは絶えず北東から吹いて来て艇首を左へ曲げた。
競漕 (新字新仮名) / 久米正雄(著)
「まだだよ。海路コースは見通しだが空一面に残ってるもんだから天測が出来ねえ」
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
舞手の歩く道すじは十中八九まで舞台上の同じ線路コースで、その手ぶりも亦十中八九同じ定型である。
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それから船長おやじ一流の冒険だが六時間の航程コース節約つめるために、鳴戸なるとの瀬戸の渦巻を七千トンの巨体で一気に突切って
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
その「刈り取り、生え延び」の人生行路コースは、ひとところに停滞して繰返されるのでなく、一歩一歩に働く人を前へ進ましめて、事実何らかの意味で、向上発展の状態に移すのであります。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
エドワード砲台があわを喰って、闇夜の大砲をブッぱなしたが、その時には最早もはやエムデンは居なかった。三洋丸はそのまんまで行けば、そろそろエムデンの逃路コースにぶつかるかも知れない。
焦点を合せる (新字新仮名) / 夢野久作(著)