“浮標”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ブイ52.4%
うき38.1%
うきんぼ2.4%
ふひょう2.4%
ウキ2.4%
ヴイ2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
繋船けいせんが、三番浮標ブイじゃけ、きっと、あいつ、ブイのところに、伝馬を漕ぎだして待っとるよ。それで、こっちの鼻を明かそうと考えとる。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
見渡すかぎり、一面にあたまの海である。高くさし上げた腕の森が、波に半身を露はす浮標うきのやうに突出てゐる。跪いて祈る一大民衆だ。
さしあげた腕 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
退屈だから乃公は持って来たパンやビスケットやワッフルを喰べていた。そして最早もう帰ろうと思っていると、浮標うきんぼが急に沈んだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
とにかく追跡しているうちに、その怪人は、海中に出ている大きな浮標ふひょうのようなものに泳ぎつき、そのうえによじのぼったんです。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
・水草いちめん感じやすい浮標ウキ
行乞記:04 (三) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
明らかに×××丸のものらしい鉄の浮標ヴイがつけられていた。それで見ると×××丸が何処どこかへ移動する時に、元の位置を知るために、そうして置いて行ったものだった。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)