“鳴戸”の読み方と例文
読み方割合
なると100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小栗判官おぐりはんかん頼光らいこう大江山おおえやま鬼退治、阿波あわ鳴戸なると三荘太夫さんしょうだゆう鋸引のこぎりびき、そういったようなものの陰惨にグロテスクな映画がおびえた空想のやみに浮き上がり
青衣童女像 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
鳴戸なるとを抜けるたいの骨は潮にまれて年々としどしに硬くなる。荒海の下は地獄へ底抜けの、行くも帰るも徒事いたずらごとでは通れない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから船長おやじ一流の冒険だが六時間の航程コース節約つめるために、鳴戸なるとの瀬戸の渦巻を七千トンの巨体で一気に突切って
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)