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鳴戸
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なると
ふりがな文庫
“
鳴戸
(
なると
)” の例文
小栗判官
(
おぐりはんかん
)
、
頼光
(
らいこう
)
の
大江山
(
おおえやま
)
鬼退治、
阿波
(
あわ
)
の
鳴戸
(
なると
)
、
三荘太夫
(
さんしょうだゆう
)
の
鋸引
(
のこぎりび
)
き、そういったようなものの陰惨にグロテスクな映画がおびえた空想の
闇
(
やみ
)
に浮き上がり
青衣童女像
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
鳴戸
(
なると
)
を抜ける
鯛
(
たい
)
の骨は潮に
揉
(
も
)
まれて
年々
(
としどし
)
に硬くなる。荒海の下は地獄へ底抜けの、行くも帰るも
徒事
(
いたずらごと
)
では通れない。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから
船長
(
おやじ
)
一流の冒険だが六時間の
航程
(
コース
)
を
節約
(
つめ
)
るために、
鳴戸
(
なると
)
の瀬戸の渦巻を七千
噸
(
トン
)
の巨体で一気に突切って
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
この前笑覧会というものがあって
阿波
(
あわ
)
の
鳴戸
(
なると
)
のお弓の涙だなんて
壜
(
びん
)
に水を入れたものを見せるなどは気が
利
(
き
)
かない。もっと、面白いことをして見せるのです……
幕末維新懐古談:63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
もと
蜂須賀
(
はちすか
)
氏の城下町でありました。あるいは「
阿波
(
あわ
)
の
鳴戸
(
なると
)
」で人々はもっと記憶するかも知れません。または
撫養
(
むや
)
の有名な
凧上
(
たこあげ
)
でこの国を想い起す人もありましょう。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
九月は農家の
厄月
(
やくづき
)
、二百十日、二百二十日を眼の前に控えて、
朔日
(
ついたち
)
には風祭をする。麦桑に
雹
(
ひょう
)
を気づかった農家は、稲に風を気づかわねばならぬ。九月は農家の
鳴戸
(
なると
)
の瀬戸だ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
部分は部分において一になり、全体は全体において一とならんとする大渦小渦
鳴戸
(
なると
)
のそれも
啻
(
ただ
)
ならぬ波瀾の
最中
(
さなか
)
に我らは立っているのである。この大回転大
軋轢
(
あつれき
)
は無際限であろうか。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
“鳴戸”の解説
大鳴戸
鳴戸(なると)は、日本相撲協会の年寄名跡のひとつ。
(出典:Wikipedia)
鳴
常用漢字
小2
部首:⿃
14画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“鳴”で始まる語句
鳴
鳴子
鳴海
鳴物
鳴動
鳴門
鳴雪
鳴神
鳴音
鳴鏑