“軋轢”の読み方と例文
読み方割合
あつれき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新幕府下の武士のおごり、奢侈淫楽しゃしいんらくふう、また勝者同士の軋轢あつれきなど、どれ一つといえ、彼の眼からはほくそ笑まれるものでしかない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
表面仲の好かった三人の女友達の間に、こんな軋轢あつれきのあったことは、ジュッド医師は勿論、周囲の人も誰も知らなかったのである。
アリゾナの女虎 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
しかし、まだ、表面には、森新之助の名は出ていなかった。それというのが、やはり、吉田一派との軋轢あつれきに原因しているのである。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)