“紛紜”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ふんうん31.1%
いざこざ28.9%
ふんぬん13.3%
いさくさ6.7%
もめごと4.4%
いきさつ2.2%
うんぬん2.2%
こぐらかり2.2%
ごたくさ2.2%
ごたごた2.2%
(他:2)4.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“紛紜”を含む作品のジャンル比率
社会科学 > 教育 > 教育8.7%
歴史 > 伝記 > 日本8.3%
芸術・美術 > 演劇 > 演劇史 各国の演劇3.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
民事訴訟の紛紜ふんうん、及び余り重大では無い、武士と武士との間に起ったので無い刑事の裁断の権能をもそれに持たせた。
雪たたき (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
けれども要するに、自分の身の廻りの言わん方なき苦しき紛紜ふんうんは、いつにお浜の心から来ていると、思えば思えるのである。
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その日も養父は、使い道の分明はっきりしないような金のことについて、昼頃からおとらとの間に紛紜いざこざ惹起ひきおこしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
その次に矢張り十三年度の三四月を区切って急にえて来たのは、取引上の紛紜いざこざ、喧嘩の後始末、夫婦喧嘩の尻拭いなぞである。
自分ニハ実力ガナイ代リニ、美女ヲ美男ニけしかケテ、家庭ニ紛紜ふんぬんヲ起サセテ、ソレヲ楽シムコトハ出来ル。
瘋癲老人日記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
事緒じしょ紛紜ふんぬん物論ぶつろん喋々ちょうちょう、また文事をかえりみるにいとまあらず。
中元祝酒の記 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
紛紜いさくさはなしに娘をけえしたという書付を一本置いていって下さい
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
幸兵衛が立腹いたして、身分が身分でございますから、あと紛紜いさくさの起らないように、出入留でいりどめの手切金を夫婦で持ってまいったもんですから、此の事が世間へ知れては外聞にもなり、殊に恋のかなわない口惜紛くやしまぎれに
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「へエ——、すると矢張り、田代屋一家内の紛紜もめごとではなくて、由井正雪、丸橋忠彌の殘黨が、田代屋に昔の怨みをかへす爲と考へたもので御座いませうか」
「ヘエ——、するとやはり、田代屋一家内の紛紜もめごとではなくて、由井正雪ゆいしょうせつ、丸橋忠弥の残党が、田代屋に昔のうらみをかえすためと考えたものでございましょうか」
トルストイ伯は、その名著『アンナ・カレニナ』のなかで、塞耳維セルビア土耳其トルコ紛紜いきさつから、もしか戦争でもおつぱじまるやうだつたら、筆一本でやかましく主戦論を吹き立てた人達だけで、別に中隊を組織して、一番前線にそれを使ふ事にしたい、「すると、屹度きつと立派な中隊が出来る。」と皮肉を言つてゐる。
世にはその境遇を問わず、道徳保安者の、死んだもののような冷静、無智、隷属、卑屈、因循をもってのりとし、その条件にすこしでも抵触すれば、婦徳を紛紜うんぬんする。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
貸や借の紛紜こぐらかりが複雑になっていたが、それはそれとして、身装みなりなどのめっきり華美はでになった彼女は、その日その日の明い気持で、生活の新しい幸福を予期しながら
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
お庄には深い事情の解りようもなかったが、牛込の自分の弟のところに母子厄介おやこやっかいになっている親爺おやじ添合つれあいや子供のことから、時々起る紛紜ごたくさが、その折も二人の間に起っていた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
筋はもう忘れて了ったが、何でも自分を主人公にして、雪江さんが相手の女主人公じょしゅじんこうで、紛紜ごたごたした挙句に幾度いくたびとなく姦淫するのを、あやふやな理想や人生観でまぎらかして、高尚めかしてすじりもじった物であったように記憶する。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
其れが為め翁と政府との間に紛紜ごた/″\が起つて居るのを某某ぼうぼうの名士等が調停にはひつたと云ふ新聞記事が十日ばかり前に出た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
文面ふみ御座ござります、またまゝむすめ紛紜もめでもおこりましたのか、せまひとなれば何事なにごとくちには得言えいはで
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)