“紛争”のいろいろな読み方と例文
旧字:紛爭
読み方割合
ごたごた37.5%
ふんそう25.0%
あらそい12.5%
いきさつ12.5%
もつれ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国内に未だ紛争ごたごたが絶えぬ故、今暫く猶予され度い、と、取敢えず使を以て言わせたが、其の使者と入れ違いに衛の太子からの密使が晋に届いた。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)
十年来、衛は南子夫人の乱行を中心に、絶えず紛争ふんそうを重ねていた。まず公叔戍こうしゅくじゅという者が南子排斥をくわだてかえってそのざんに遭って魯に亡命する。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
その時、襖隣ふすまどなりで、なにか喧嘩が始まった。いや喧嘩ではなく、賭博のもつれで、なにか紛争あらそいが起ったらしいのだ。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
挾んで、甚三郎と其許そこもとのあいだに、紛争いきさつのあった事は、おれも薄々知っていた
夏虫行燈 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、博労たちは、賭博の紛争もつれに血ばしった眼を、一せいに伊織の小さい姿へ移した。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)