盈虚えいきょ
衛の霊公の三十九年と云う年の秋に、太子蒯聵が父の命を受けて斉に使したことがある。途に宋の国を過ぎた時、畑に耕す農夫共が妙な唄を歌うのを聞いた。 既定爾婁豬 盍帰吾艾豭 牝豚はたしかに遣った故 早く牡豚を返すべし 衛の太子は之を聞くと顔色を変 …
作品に特徴的な語句
けづめ こう ちょう かわ はず おのれ 狐裘こきゅう うずく めぐ 中行ちゅうこう すなわ にわ さき すべ 化外けがい いにしえ こく わたし あた せい むち えい 被衣かずき なじ しか 一寸ちょっと 上卿しょうけい これ なが こと いささ ほの 仮令たとい 伯姫はくき 何時いつ 倉皇そうこう 其処そこ およ やいば 剽盗ひょうとう 匕首あいくち 南子なんし ぼく くさむら 只管ひたすら 可笑おか 叱咤しった ただ 唯々いい もと らち あと 墻塀しょうへい 奄々えんえん はし 如何いか 孔悝こうかい すくな むし 専横せんおう まさ 屡々しばしば 屹度きっと 己氏きし ちまた 怨嗟えんさ たの ことごと かい みじ たの せき おのの たす 折角せっかく こしら 揚句あげく しん かつ 根本ねもと 棄鉢すてばち 楯突たてつ さま のき 流石さすが さま たま 生活くらし ちか 直参じきさん
題名が同じ作品
盈虚 (旧字旧仮名)中島敦 (著)