“埒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らち94.4%
らつ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お由良と幾松が、幼な友達といふらちを越えて、樂しい將來を夢みる間だつたことは、お關の説明をまつまでもなく明らかなことです。
試合の催しがあると、シミニアンの太守が二十四頭の白牛を駆ってらちの内を奇麗に地ならしする。ならした後へ三万枚の黄金をく。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
自然の情合から流れる相互の言葉が、無意識のうちに彼等を駆って、準縄じゅんじょうらつを踏み超えさせるのは、今二三分のうちにあった。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何か變つたことがあつたら——と、この盜難を豫期するともなく、ガラツ八を附けて置いた平次、その日の朝のうちに一らつを聞込んで了ひました。