“埒内”の読み方と例文
読み方割合
らちない100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
スペシアリテの埒内らちないに足を置く限りは、よし大衆的であれ、将又はたまた貴族的であれ、さらに選ぶところは無い筈である。
FARCE に就て (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
二十歳代の青年期に蜃気楼しんきろうのような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が、三十前後に実世界の闘技場の埒内らちないへ追い込まれ
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
今日われらの売出そうとする砕氷船の如きは、もはやわれらがその技術を秘密の埒内らちないに停めて置かなければならないようなそんな特殊なものではなくなったのだ。
地球発狂事件 (新字新仮名) / 海野十三丘丘十郎(著)