“らちない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
埒内71.4%
埒入14.3%
埓内14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十歳代の青年期に蜃気楼しんきろうのような希望の幻影を追いながら脇目もふらずに芸能の修得に勉めて来た人々の群が、三十前後に実世界の闘技場の埒内らちないへ追い込まれ
厄年と etc. (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
学科は何時迄いつまでっても面白くも何ともないが、たとえば競馬へ引出された馬のようなもので、同じような青年と一つ埒入らちないに鼻を列べて見ると、まけるのが可厭いやでいきり出す、矢鱈やたら無上むしょうにいきり出す。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
すべて学問上の課題の変化は単に論理の埓内らちないで、もしくはイデオロギーの範囲内のみで生起するものではない。
科学批判の課題 (新字新仮名) / 三木清(著)