“埒口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
らちぐち66.7%
らちくち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
国家警察局スターツ・ポリスの腕利きたちでさえ、四人も五人もかかって埒口らちぐちのあかんことが、女のお前にそう楽々と解決のつくわけがないじゃないか。ま、焦らずに、ゆっくりやるさ。さ、昼飯でもやろう。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「場所が大使館構内でさえなければあんな書記官の一人や二人くらい叩きなぐってでも埒口らちぐちはあけてしまうのですが、残念ながら英国人に蛆虫うじむし同然の私たち印度人の分際ではどうすることもできなかったのです」とシャアは黒鉄くろがねのような腕を
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
折柄の俄雨に傘を借りにきた男が、破れ傘にちなみある法界坊の話をいろいろと聞かされているうち、とうとうお天気になってしまったという埒口らちくちもない一席。
わが寄席青春録 (新字新仮名) / 正岡容(著)