“黒鉄”の読み方と例文
読み方割合
くろがね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにかと思って見ると、街道稼かいどうかせぎの荷物持にもつもちか馬方うまかたらしいならず者がふたり、黒鉄くろがねをはやしたようなうでぶしをまくりあげて
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死を決した岡柳秀子は、その凄婉せいえんな眼を閉じて、氷よりも冷たい黒鉄くろがねの金庫の扉に裸体をもたれました。
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
真鉄まがねたて黒鉄くろがねかぶとが野をおおう秋の陽炎かげろうのごとく見えて敵遠くより寄すると知れば塔上の鐘を鳴らす。
倫敦塔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)