“剽盗”のいろいろな読み方と例文
旧字:剽盜
読み方割合
ひょうとう55.6%
おいはぎ27.8%
おひはぎ5.6%
せっとう5.6%
ぞく5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魑魅魍魎ちみもうりょう猛獣毒蛇、剽盗ひょうとうの巣食っている富士の裾野を、どうしてこんなちっぽけな子が、無事に旅して来られたのだろう?
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「だから、殺したのは、お菊をよく知っている者の仕業しわざだ。流しの剽盗おいはぎや、あまり口をきいた事もないような人間のしたことじゃねえ」
一群ひとむれ剽盗おひはぎが馬車を取り巻いた。中にも大胆な奴等が馬の鼻の先で松明たいまつを振ると、外の奴等は拳銃の口を己達に向けた。己達の連れてゐた家隷けらいは皆逃げてしまつた。
復讐 (新字旧仮名) / アンリ・ド・レニエ(著)
剽盗せっとうに成ったのは夫れからである。
五右衛門と新左 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
高麗国こまのくにの滅亡するや、その遺民唐のぞくむことを潔しとせず、相率いて我が国に帰化し、その数数千に及び、武蔵その他の東国に住んだが、それらの者のおさ剽盗ぞくに家財を奪われるを恐れ
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)