“卜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼく67.5%
うらな16.7%
うらない7.9%
うら2.4%
うらの1.6%
ウラ1.6%
0.8%
うらなひ0.8%
0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此両国の訴訟未だ決定に至らざるを以て、ついに争端を起すに至る、平和に事を鎮する乎、両国の人民といえども之をぼくとする事能はず。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
七月七日の酉の刻に地震有りて、富士の絶頂崩ること数百丈なり、卜部宿禰うらべのすくね大亀を焼いてうらなひ、陰陽博士占文を開いて見るに、国王位を
日本天変地異記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
秀継は、赤面したが、なお何とかして、利家を思い止まらせようと試みてか、わざと、うらない上手じょうずをよんで、出陣の吉凶をうらなわせた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに天つ神のみこと以ちて、太卜ふとまにうらへて一二のりたまひしく、「をみなの先立ち言ひしに因りてふさはず、また還りあもりて改め言へ」
問う、何を以てこれを知ると、曰く、さきに南山の虎嘯を聞きて知るのみと、にわかに使至る〉。これは人が虎うそぶくを聞いて国事をうらのうたのだ。
唯、紀戸ぞ、脇戸ワキドウラへて、出で行かす時、到り坐す地毎に、品遅部ホムチベを定めき
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
黒ちりめん三つ紋の羽織、紋は今日日きょうびとおなじ七位だった。そのあとで、女でも一寸一卜いっすんいちぶ位まで大きくなって、またあともどりしたのだ。
節づけつたなけれど、人々の真面目に聴きいる様は、世の大方の人が、信ぜぬながらもおの厄運やくうんにかゝはるうらなひをばいと心こめてきくにも似たり。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『アアさようかな、それは心配なことで、ごもっともごもっとも、よく私がて進ぜます』という調子でございました。
女難 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)