“うらない”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ウラナイ
語句割合
占20.3%
卜15.6%
売卜7.8%
卜者7.8%
売卜者7.8%
卜筮6.3%
占者6.3%
易占6.3%
卜占4.7%
占筮3.1%
占術1.6%
易者1.6%
筮1.6%
占女1.6%
占易1.6%
占術家1.6%
太占1.6%
易断1.6%
辻占者1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丈(たけ)高く面朱(しゅ)のようなる人なり。娘はこの日より占(うらない)の術を得たり。異人は山の神にて、山の神の子になりたるなりといえり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「まずあれは易者なんで、佐助めが奥様に勧めましたのでございます、鼻は卜(うらない)をいたします。」
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
集めてな、それに以前少しばかり易学(えきがく)を学んだからな売卜(うらない)をやる、それに又(ま)た少しは薬屋のような事も心得て居(お)るから医者の真似もするて
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
二、三軒、久蔵は昔の仲間浜町の粂吉(くめきち)のところへ、万吉は卜者(うらない)へ、久三郎は明神下の浪人者井田平十郎のところへ——
女中のある者は名高い売卜者(うらない)のところへ走った。表面はあくまでも秘密を守っているものの、屋敷の内輪は引っくり返るような騒動であった。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
卜筮(うらない)呪詛(まじない)一切不信仰で、狐狸(きつねたぬき)が付くと云うようなことは初めから馬鹿にして少しも信じない。小供ながらも精神は誠にカラリとしたものでした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
占者(うらない)の言葉とか。夢見とか。烏蹄きとか。下駄の鼻緒の切れた事にも、凶兆として心配するので有った。
死剣と生縄 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
そういう小家(こいえ)の曲り角の汚れた板目(はめ)には売薬と易占(うらない)の広告に交(まじ)って至る処(ところ)女工募集の貼紙(はりがみ)が目についた。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
君江が今日(こんにち)まで誰も知ろうはずがないと思っていた事が出ていたので、どうやら急に気味がわるくなって、人に勧められるがまま、まず卜占(うらない)をみてもらおうと思ったのである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「まあ、嬉しい……御自分で名を言って下すったのは、私の占筮(うらない)が当ったより嬉しいわ。そうして占筮は当りました。この大坊主ったら、一体誰なんです。」
「ではもう一度、蝮占術(うらない)」一匹掴み出し草間へ置いたが、その蝮ひどく不親切と見え、草を分けて逃げてしまった。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……それはそうと一体全体、ここは何んという所だろう? 道標(みちしるべ)があるよ、見てやろう。……西、萩原、北、大洞(おおぼら)。さあ困った、どっちへ行こう? 蝮占術(うらない)、今度こそ本芸
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と云ったのは、易者(うらない)だという触れ込みの、総髪の男であったが
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と、云ったは、易者(うらない)という触れ込みの男であったが
猿ヶ京片耳伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
地獄も見て来たよ——極楽は、お手のものだ、とト筮(うらない)ごときは掌(たなごころ)である。且つ寺子屋仕込みで、本が読める。五経、文選(もんぜん)すらすらで、書がまた好(よ)い。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つい、(乙)の字なりに畝(うね)った小路の、大川へ出口の小さな二階家に、独身で住(すま)って、門(かど)に周易の看板を出している、小母さんが既に魔に近い。婦(おんな)でト筮(うらない)をするのが怪しいのではない。
絵本の春 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そうだ。だが君、りっぱな女だぜ。非常に文学が好きで、足が小さく手が小さく、着物の着つけもいいし、まっ白で、肉がよくついていて、カルタ占女(うらない)のような目を
珠算独(ひと)り学びなどいう本まで、珠算なんてする気もなく読んだし、ドンキホーテも、渡辺崋山(わたなべかざん)も、占易(うらない)の本から、小学地理、歴史、修身
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
住居(すまい)をしていた占術家(うらない)の魔女が十三の髑髏(どくろ)の盃の中へ、いろいろさまざまの草や木や石や、生物から採ったお酒を盛って、妾の所へ来るのだよ。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
他でもないそれは仏陀(ほとけ)だ! ……太占(うらない)をもって神意を問い、大嘗(だいじょう)斎服の神殿を造り、触穢(けがれ)を忌み清浄を喜ぶ。これは決して悪いことではない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そうかと思うと易断(うらない)に非常な興味を有(も)っている。石龍子(せきりゅうし)と尾島某(なにがし)を大いに崇拝する。代助も二三度御相伴に、俥(くるま)で易者の許(もと)まで食付(くっつ)いて行った事がある。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そいつが煎餅(せんべい)の破片(かけら)みたいな顎に、黄色い山羊髯を五六本生やして、分厚い近眼鏡の下で眼をショボショボさせている姿は、如何に拝み上げても山奥の村長さんか、橋の袂(たもと)の辻占者(うらない)か
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)