卜占うらない)” の例文
「お師匠さまが山科の家のかどに立って、これは凶宅じゃ、住む人の命はつまいと言われたが、その卜占うらないはたしかにあたった」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
君江が今日こんにちまで誰も知ろうはずがないと思っていた事が出ていたので、どうやら急に気味がわるくなって、人に勧められるがまま、まず卜占うらないをみてもらおうと思ったのである。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「ムム。戦の上でも、星を祭ったり、卜占うらないを観たりするが、奇蹟や神だのみがあてではない。人心収攬しゅうらんの術で、べつに理由のあることだと、さんざんお談義をくッてしまった」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卜占うらないを学んだ。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)