“うらなひしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
占者50.0%
賣卜者20.0%
卜者10.0%
占物10.0%
売卜者10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうお思ひになりまして。どんな氣持がなさいましたの。本當の占者うらなひしやでして?」とイィシュトン姉妹がたづねた。
賣卜者うらなひしやの家へ持込だか先は何處どこだか御存かへと問れて此方こなたは寢耳に水みなさん方も知ての通り吾儕わたくしは子もなく本夫ていしゆおく一箇ひとり者ゆゑ營業に出るとき家に錠をおろとなりたのみかへればまたヤレ火を呉れの湯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
私はジプシイや卜者うらなひしや達はこの年寄としよりらしく見える女が振舞つたやうには振舞はないといふことを知つてゐた。それに私は彼女のつくり聲や、顏を隱さうと氣にしてゐること等に氣が附いてゐた。
「馬鹿だなア。——お聽きの通りだ百兵衞さん。この判じ物は、こちとらの智惠ぢや解けさうもないぜ。寺小屋の師匠か、占物うらなひしやに持つて行つちや何うだ」
売卜者うらなひしや身の上を知らずといふが、人の運命ばかり世話を焼いて自分の鼻のツイ鼻のさきの事が解らんのは天下に売卜者と小説家だらう。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)