占者うらなひしや)” の例文
するとあによめがそれに賛成して、一週間許り前占者うらなひしやに見てもらつたら、此人このひとは屹度人のかみに立つに違ないと判断したから大丈夫だと主張したのださうだ。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「どうお思ひになりまして。どんな氣持がなさいましたの。本當の占者うらなひしやでして?」とイィシュトン姉妹がたづねた。
如何いかに鋭敏な直覚を備へてゐたにした所で、唯過去に於て或書家なり画家なりがその書画を作つたと云ふ事実だけの問題になつたら、鑑定家にして占者うらなひしやを兼ねない限り
鑑定 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
あちこちのはたの中に死人のくわんをむき出しにして幾個いくつも捨ててある。聞けば死者があると占者うらなひしやがどの方角のどの地へうづめよと命ずるまゝに、たれの所有地であらうと構はずくわんを持つて来て据ゑて置く。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「お寺か、占者うらなひしやか」
代助はうん、それから、と云つて、始終面白さうに聞いて居たが、占者うらなひしやところたら、本当に可笑しくなつた。やがて着物きもの着換きかへて、誠太郎を送りながら表へ出て、自分は平岡のいへたづねた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)