“占治茸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめぢ33.3%
しめじ33.3%
しめぢたけ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あれは人間にんげんぢやあない、きのこなんで、御覧ごらんなさい。片手かたてふところつて、ぬうとつて、かさかぶつてる姿すがたといふものは、堤坊どてうへに一本占治茸しめぢへたのにちがひません。
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
あれは人間じゃあない、きのこなんで、御覧なさい。片手ふところって、ぬうと立って、笠をかぶってる姿というものは、堤防どての上に一ぽん占治茸しめじが生えたのに違いません。
化鳥 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
このさるは、だれ持主もちぬしといふのでもない、細引ほそびき麻繩あさなは棒杭ばうくひゆわえつけてあるので、あの、占治茸しめぢたけが、腰弁当こしべんたう握飯にぎりめし半分はんぶんつたり、ばつちやんだの、乳母ばあやだのがたもと菓子くわしけてつたり
化鳥 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)