“御覧”のいろいろな読み方と例文
旧字:御覽
読み方割合
ごろう53.3%
ごらん34.3%
ごらう10.9%
ゴラウ0.7%
ごろ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聞き及んだところでは、天上界はあなたのような乙女ばかりで男のいない処だとか、はてさて、それでは、あやがない。御覧ごろうじませ。
紫大納言 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
とほりかゝるホーカイぶしの男女が二人、「まア御覧ごらんよ。お月様。」とつてしばら立止たちどまつたのち山谷堀さんやぼり岸辺きしべまがるがいな当付あてつけがましく
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
葦屋あしやの里、雀の松原、布引ぬのびきの滝など御覧ごらうじやらるるも、ふるき御幸ごかうどもおぼし出でらる。生田いくたの森をも、とはで過ぎさせ給ひぬめり。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でも、大伴と言ふお名は、御門ミカド御垣ミカキと、関係深い称へだ、と承つて居ります。大伴家からして、門垣を今様にする事になつて御覧ゴラウじませ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「心配する事があるもんですか。細工はりゅうりゅう仕上しあげ御覧ごろうじろって云うじゃありませんか」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)