“葦屋”の読み方と例文
読み方割合
あしや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葦屋あしやの里、雀の松原、布引ぬのびきの滝など御覧ごらうじやらるるも、ふるき御幸ごかうどもおぼし出でらる。生田いくたの森をも、とはで過ぎさせ給ひぬめり。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まもなく平家は葦屋あしやを過ぎた。これは都から福原へ通った時、往還に見なれた摂津の葦屋の里と同じ名前である。そういえばこの風物も何か似かよっているようにも思える。
この伝説は真間まま手児名てこな葦屋あしや菟原処女うなひおとめの伝説などと同じ種類のものである。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)