“あしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘆屋55.6%
芦屋25.9%
葦屋11.1%
葦谷3.7%
蘆野3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先日せんじつ歳暮せいぼまゐつたらまつうめ地紋ぢもんのある蘆屋あしやかま竹自在たけじざいつて、交趾かうちかめ香合かうがふ仁清にんせい宝尽たからづくしの水指みづさしといふので一ぷく頂戴ちやうだいしました。
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
月のすえ二十九日、尊氏は頼尚の案内で、海路、赤間ヶ関から筑前芦屋あしやノ浦へ渡ったが、それは薄氷はくひょうを踏み行くような敵地上陸にことならなかった。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
まもなく平家は葦屋あしやを過ぎた。これは都から福原へ通った時、往還に見なれた摂津の葦屋の里と同じ名前である。そういえばこの風物も何か似かよっているようにも思える。
この出津の葦谷あしやの照りにゐる馬は涼しかるらむ子を遊ばせて
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ソノくるしミヤおもフベシ。蘆野あしや駅ニ飯ス。ここニ至ツテ路平坦へいたん。雨モマタム。田塍でんしょう数百けい未収穫ニ及バズ。稲茎わずかニ尺余。穂皆直立シ蒼蒼然トシテ七、八月ノ際ノ如シ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)