“亀”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かめ92.4%
かじ1.5%
かじか1.5%
かめのこ1.5%
がめ1.5%
ひゞ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自動車のタイヤのやうな円い浮袋ブイもあれば、8の字のや、また、さるかめ鵞鳥がてうなどの首のついた、乗つて泳げる浮袋ブイなどもあります。
プールと犬 (新字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
味噌こし下げてはしたのおあしを手に握つて米屋のかどまでは嬉しく駆けつけたれど、帰りには寒さの身にしみて手も足もかじかみたれば五六軒隔てし溝板どぶいたの上の氷にすべり
にごりえ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あらため見れば、鈎※はりすおもり、綸など、みだれに紊れ、処々に泥土さへ着きて、前回の出遊に、雪交りの急雨にひ、手の指かじかみて自由利かず、其のまゝ引きくるめ、這々ほうほうの体にて戻りし時の
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
ついていればこそ返しにくい。返した暁に推察の通りであったなら、それこそ取り返しがつかぬ。かつてかめのこに聞いた事がある。首を出すと打たれる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
みのがめひきたるごとき者、したる牛の首あげたるごとき者あり、月島星島桂島かつらじまきょせるがごときが布袋島ほていじまなら立てるごときは毘沙門島びしゃもんじまにや、勝手に舟子かこが云いちらす名も相応に多かるべし。
突貫紀行 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
だ東京で三年前に買つたまゝのをかぶつて居る僕の帽もこの連中れんぢゆうあかみた鳥打帽やひゞれた山高帽やまだかばうに比べれば謙遜する必要は無かつた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)