“亀甲”のいろいろな読み方と例文
旧字:龜甲
読み方割合
きっこう86.7%
かめのこう13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広東カントン出来の錦襴の筒袖に蜀紅錦の陣羽織を羽織り、亀甲きっこう模様の野袴を穿き、腰に小刀を帯びたままゴロリとばかりに寝ていたが
曼荼羅には亀甲きっこう形が縫いつけられているが、そのひとつごとに、この文章(原文は四字ずつの漢文)をあらわしたのだという。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
鬼灯色ほおずきいろの日傘をさし、亀甲かめのこうのようなつやをした薔薇ばら色の肌をひらいて、水すましのように辷っては、不思議なうすいあいばんだ影を落していた。
ヒッポドロム (新字新仮名) / 室生犀星(著)
新宮では、鳥居の法眼、高坊たかぼうの法眼、武士には宇井、鈴木、水屋、亀甲かめのこう、那智では執行法眼以下、その勢合せて二千人余が陣を構えた。来るべき嵐の前ぶれともいうべきこの戦は激しかった。