“亀甲橋”の読み方と例文
読み方割合
きっこうばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
差出の磯の亀甲橋きっこうばしというのはかなりに長い橋であります。下を流れるのは笛吹川であります。行手には亀甲岩が高くそびえて、その下は松原続きであります。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
差出さしでの磯の亀甲橋きっこうばしも水に流されて、橋杭はしぐいだけが、まだ水にかれているところへ来て、女はふと何物をか認めたらしく、あたりにあった竹の小片こぎれを取り上げて、岸の水をこちらへと掻き寄せました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)