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『ヒッポドロム』
ふりがな文庫
『
ヒッポドロム
(
)
』
曇天の灰白い天幕が三角型に、煉瓦の塔の際に、これも又曇った雪ぞらのように真寂しく張られてあった、風の激しい日で、風を胎んだ天幕の脚が、吹き上げられ、陰気な鳴りかぜが耳もとを掠めた、その隙間に、青い空が広濶とつづいていた。 真赤な肉じゅばんを …
著者
室生犀星
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説 第廿七年第十號 九月號」春陽堂、1922(大正11)年9月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約20分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
煌
(
ひか
)
耐
(
たまら
)
後退
(
あとず
)
倦
(
だ
)
左
(
そ
)
再
(
ま
)
微笑
(
わら
)
滴
(
しずく
)
関
(
かか
)
逆
(
さかさ
)
彼
(
あ
)
詢
(
まこと
)
殆
(
ほと
)
手帕
(
ハンカチ
)
惨
(
むご
)
亀甲
(
かめのこう
)
瞻
(
み
)
縮
(
ちぢ
)
剥
(
む
)
凡
(
すべ
)
佇
(
た
)
鞦韆
(
ブランコ
)
停
(
とま
)
脚
(
あし
)
蒼褪
(
あおざ
)
莢
(
さや
)
若
(
も
)
艶
(
つや
)
飴色
(
あめいろ
)
臼
(
うす
)
膨
(
ふく
)
駱駝
(
らくだ
)
薔薇
(
ばら
)
胎
(
はら
)
肌衣
(
はだぎ
)
翳
(
かざ
)
罵
(
ののし
)
纒
(
まと
)
髭
(
ひげ
)
目路
(
めじ
)
醒
(
さ
)
隙間
(
すきま
)
遣
(
や
)
這入
(
はい
)
際
(
きわ
)
雑鬧
(
ざっとう
)
辷
(
すべ
)
鞭
(
むち
)
踵
(
かかと
)
間隙
(
かんげき
)
趁
(
お
)
頸
(
くび
)
顎
(
あご
)
覗
(
のぞ
)
蝙蝠
(
こうもり
)
蜻蛉
(
とんぼ
)
藍碧
(
らんぺき
)
藍
(
あい
)
啣
(
くわ
)
惹
(
ひ
)
悒々
(
ゆうゆう
)
微塵
(
みじん
)
弯曲
(
わんきょく
)
広濶
(
こうかつ
)
巴
(
ともえ
)
屡々
(
しばしば
)
堆積
(
たいせき
)
喘
(
あえ
)
拙
(
つたな
)
唐黍
(
とうきび
)
唐辛
(
とうがらし
)
呼吸
(
いき
)
吻
(
ほっ
)
厭気
(
いやけ
)
匂
(
にお
)
冴
(
さ
)
其処
(
そこ
)
代赭
(
たいしゃ
)
潜
(
くぐ
)
窪
(
くぼ
)
窒
(
つ
)
稚
(
おさな
)
秣
(
まぐさ
)
眼窩
(
がんか
)
真寂
(
まさび
)
独逸
(
ドイツ
)
煤
(
すす
)
煉瓦
(
れんが
)
粟
(
あわ
)
沁
(
し
)
毎時
(
いつ
)
攀
(
よ
)
擽
(
くすぐ
)
揃
(
そろ
)
掠
(
かす
)
掛声
(
かけごえ
)
捩
(
ね
)