“堆積”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいせき85.9%
やま7.8%
かさなり1.6%
たゐせき1.6%
つみかさ1.6%
つも1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月の光が瓦に射し、瓦の上に堆積たいせきしたほこりや木の葉やなわの切れはしを照らしていた。物干竿があって取り忘れた着物をほしてある。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
ほんの寸法だけで左足の堆積やまと右足の堆積とから手当り次第に掴み取りして似合の一対とするように、人間が肢を八本もっていたアンドロギュノスの往古むかしかえり度い本能からばかりならば
アンドロギュノスの裔 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
静かな、しかし影の多いやうな日で、松の緑葉の堆積かさなりが一層冴えた凉しい気分を四辺あたりに漲らせた。殊に幾重ともなく山を分けて入つて行くやうな気分が私達の胸を爽やかにした。
百日紅 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
東面山麓とうめんさんろく山土さんど崩壞ほうくわいして堆積たゐせきしたる一に、祝部高坏土器いはひべたかつきどき發見はつけんしたので、如何どう此所ここあやしいと、人類學者じんるゐがくしやならぬ土方どかた船町倉次郎ふなまちくらじらうといふのが、一生懸命しやうけんめいすゝんでほか
その上に此のひろびろとした畑地の美しさを堆積つみかさねるのだ
そしていったいあの祠には何が祭ってあるのだろう! 彼らの神か? 宝物か? そして大きなあの丘はただ砂の堆積つもったものだろうか? それとも何かがあの丘の中に隠されてあるのではあるまいか?
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)