“広濶”のいろいろな読み方と例文
旧字:廣濶
読み方割合
こうかつ71.4%
ひろ/″\14.3%
くわうくわつ7.1%
ひろ7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
、これは長時間太陽光線を遮るので、スウェーデンのもっと広濶こうかつな乾燥している土地ほど健康に適するとは思われないのである。
河原の砂の上を降り埋めた雪の小山を上つたり下りたりして、やがて船橋の畔へ出ると、白い両岸の光景ありさまが一層広濶ひろ/″\と見渡される。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
牢獄の外に三千乃至ないし三万の世界ありとも、我には差等なし、我は我牢獄以外を我が故郷と呼ぶが故に、我が想思の趣くところは広濶くわうくわつなる一大世界あるのみ
我牢獄 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
殊に其日の空気はすこし黄に濁つて、十一月上旬の光に交つて、斯の広濶ひろ谿谷たにあひを盛んにけぶるやうに見せた。長い間、二人は眺め入つた。眺め入り乍ら、互に山のことを語り合つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)