“広間”のいろいろな読み方と例文
旧字:廣間
読み方割合
ひろま46.7%
ホール36.7%
ザール10.0%
サロン3.3%
ホウル3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて、みんながおしろのなかにはいりますと、広間ひろまはちがおいてあって、そのなかに仕立したてあがった婚礼用こんれいようのシャツがはいっていました。
そう考えて来るうちに、私の頭の中にまたもかの丸の内倶楽部の広間ホールを渦巻く、燃え上るようなパソ・ドブルのマーチが漂い始めた。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
外套ぬぎ場があっちとこっちの端にある大きい広間ザールは人で一杯だ。さっぱりしたオカッパの頸へ赤い襟飾をかけたピオニェール少女。
三月八日は女の日だ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
法水は疲れたような眼をして、しばらく考えていたが、ふと何と思ったか、広間サロン煖炉棚マントルピースに並んでいる、忘れな壺ポッツ・オブ・メモリーを持参するように命じた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
コペンハアゲンの人ぜんたいがみんな自分のものとして愛しているという市役所ラアドハス。市民的に宏大な広間ホウルに用のなさそうな人影がちらほら動いて、「市役所」の感じはすこしもない。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)