“煖炉棚”のいろいろな読み方と例文
旧字:煖爐棚
読み方割合
マントルピース60.0%
だんろだな20.0%
レジャンカ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の時不意に煖炉棚マントルピースの上の置時計がジーと蝉のように呟いたかと思うと、忽ち鏗然こうぜんと鳴ってキンコンケンと奇妙な音楽を奏で始めた。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
カタリナは火をいてない煖炉棚だんろだなのところに立ってりかかりながら、「お婆ちゃん」は用事をする相間々々に人々の背後から手を伸ばしながら、飲み食いした。
細雪:01 上巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
あたかも彼が密かに懶惰に耽る自分の家の楽しい煖炉棚レジャンカか、それともわが家の敷居からものの十歩とあしとは離れてゐない、遠縁の者の開いてゐる居酒屋とおなじぐらゐ、彼に馴染の声が耳にはいつた。