“鏗然”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうぜん66.7%
かうぜん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の時不意に煖炉棚マントルピースの上の置時計がジーと蝉のように呟いたかと思うと、忽ち鏗然こうぜんと鳴ってキンコンケンと奇妙な音楽を奏で始めた。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
口中に臭気しゅうきあるをさとらず師の前に出でて稽古しけるに、春琴例のごとく三のいと鏗然こうぜんはじきてそのまま三味線を置き、顰蹙ひんしゅくして一語を発せず
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
唯だこの一刹那の意識、かも自ら顧みるに、其は決して空華幻影のたぐひにあらず。鏗然かうぜんとして理智を絶したる新啓示として直覚せられたるなり。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)