“顰蹙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひんしゅく90.9%
しか3.6%
ひんしゆく3.6%
うんざり1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このほかに不良読者と云うのがあるが、これはつまり集金不良の読者のことで、集金人のおばさんが最も顰蹙ひんしゅくするところのものである。
安い頭 (新字新仮名) / 小山清(著)
『書いてると頭がグルグルして來ましてねす。』と煖爐ストーブの方へ歩き出して、大袈裟に顏を顰蹙しかめて右の手で後腦を押へて見せた。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
かひ/″\しく台所に働いたり洗濯をしたりきちん/\小遣帳をつけたりする今の自分に顰蹙ひんしゆくを感ずるのだらうかと、それも考へないことではなかつた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
しかし、およそ学科に面白いというものは一つも無かった。の学科も何の学科も、みんな味も卒気もない顰蹙うんざりする物ばかりだったが、就中なかんずく私の最も閉口したのは数学であった。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)