“ひんしゅく”の漢字の書き方と例文
語句割合
顰蹙100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おそらくそういったら、彼以外の者は、それを彼の虚偽と顰蹙ひんしゅくするであろうほど、人知れずそれは彼のみが本懐ほんかいとしていた境地だったのだ。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
前議員某氏は激怒の相を現わし、その禿頭より赤光を放射した。他の会員は思わず失笑する者もあり、顰蹙ひんしゅくする者もあった。
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
口中に臭気しゅうきあるをさとらず師の前に出でて稽古しけるに、春琴例のごとく三のいと鏗然こうぜんはじきてそのまま三味線を置き、顰蹙ひんしゅくして一語を発せず
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)