“就中”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
なかんずく68.9%
なかんづく27.2%
わけても1.5%
とりわけ1.0%
なかでも1.0%
とりわけて0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“就中”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 工芸 > 工芸58.3%
社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話[昔話]24.1%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本10.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかれども就中なかんずく英は海軍の全備せるを以て、直に米国の大西洋に対したる海岸の諸港を襲はるる事疑なしと云へり。
黒田清隆の方針 (新字新仮名) / 服部之総(著)
就中なかんずく伯父さんの先生は何か余儀ない用事があって朝から留守、雪江さんは一日うち、という雨降の日が一番い。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
就中なかんづく河間かかん王深わうしん居邸きよてい結構けつこう華麗くわれいしゆたるものにして
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
就中なかんづく僕を不快にしたのはマホガニイまがひの椅子やテエブルの少しもあたりの薔薇色の壁と調和を保つてゐないことだつた。
歯車 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
就中わけても、銀之助はく笑つて、其高い声が台所迄も響くので、奥様は若い人達の話を聞かずに居られなかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
御親類の御女中方は、いずれも質素じみな御方ばかりですから、就中わけても奥様御一人が目立ちました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
入口いりぐちいし鳥居とりゐひだりに、就中とりわけくらそびえたすぎもとに、かたちはついとほりでありますが、雪難之碑せつなんのひきざんだ、一石碑せきひえました。
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
平生私を愛してくれた人々、私に親しくしてくれた人々は、斯くあるべしと聞いた時に如何に其真偽を疑い惑ったであろう、そして其真実なるを確め得た時に、如何に情けなく、浅猿しく、悲しく、恥しくも感じたであろう、就中とりわけて私の老いたる母は、如何に絶望の刃に胸を貫かれたであろう。
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
シヨーペンハワーは就中なかでも難解だといふ噂だが、あいつ、そんなところにひつかゝつて、頭でも悪くしてゐるんぢやないかしら。
夏ちかきころ (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
處々ところ/″\しまのやうなはたけへりからかゝつて料理菊れうりぎくはな就中なかでもばんつよ日光につくわう反射はんしやしてちかいよりはとほほどこゝろよくあざやかにえてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一月上旬の顕出節エピファニイから、五月下旬の基督昇天祭アッサンシオンまで、碧瑠璃海岸コオト・ダジュウル一帯に連る名だたる遊覧地、——就中とりわけて、ニース市は約半歳の間、昼夜を分たぬ大遊楽、大饗宴の熱閙ねっとうと化するのが毎年の恒例。