“とりわけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
就中33.3%
取分16.7%
取訳16.7%
取譯16.7%
殊更16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
就中とりわけて私の老いたる母は、如何に絶望の刃に胸を貫かれたであろう。
死生 (新字新仮名) / 幸徳秋水(著)
たかとよびて夫婦の寵愛ちようあいかぎりなく讀書よみかき勿論もちろん絲竹いとたけの道より茶湯ちやのゆ活花等いけばなとうに至るまで師をえらみて習はせしに取分とりわけ書を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
頼み參るべしと云付られ元來寶澤は人懷ひとなづきのよき生れなれば諸人みな可愛かあいがる内にもお三婆は取分とりわけ寶澤を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しか取訳とりわけ菊つくりの菊には俗趣の厭ふべきにおいが有ることもある。
菊 食物としての (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
見慣みならひて平生へいぜいはすはにそだちしは其の父母の教訓をしへいたらざる所なり取譯とりわけはゝこゝろよこしまにて欲深よくふかく亭主庄三郎は商賣しやうばいの道は知りても世事せじうと世帶せたいは妻にまかおくゆゑ妻は好事よきことにしてをつとしりき身上むき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
夫婦喧嘩は、始終の事で珍しくも無いが、殊更とりわけ此頃亭主が清元の稽古に往く師匠の延津のぶつ○とかいうひと可笑おかしいとかで盛に嫉妬やきもちを焼いては、揚句がヒステリーの発作で、痙攣ひきつける。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)